0から学ぶ音楽理論講座(初級編)#13:マイナースケールのダイアトニックコード

0からわかる音楽理論講座(初級編)

こんにちは、ヒコロータです。

本日は、0から学ぶ音楽理論講座の第13弾!
マイナースケールのダイアトニックコードについて解説していきます

前回までに3回に渡って、キーとダイアトニックコードについての解説をしてきました。
こちらをまだ読んでいない!!という方は、ぜひ以下のリンクから記事を読んでみてください!


本日はこれと同じ内容をマナースケールでやっていきます。
やっていく根本は同じなので、前回までの内容がバッチリなら大丈夫だと思います♪

それでは本日も最後までよろしくお願いいたします!

久しぶり!今日もありがとうね!!
Topic

0から学ぶ音楽理論講座(初級編)#13:マイナースケールのダイアトニックコード

本題に入る前に、僕の経歴を簡単に紹介したいと思います。

ヒコロータの自己紹介
  • 現在、ギター歴5年目
  • 得意ジャンルは弾き語り
  • 大学時代に70人ほど所属しているギター弾き語りサークルの代表を経験
  • 大学卒業後は、オープンマイクや路上ライブで弾き語りを行う
  • 最近、YouTubeにて弾き語り動画を発信中
  • 完全独学でギターを学ぶ

なお、最近投稿したYoutube 動画としてはこんなものがあります。

チャンネル登録お願いいたします!

それでは早速、本日の本題に入っていきたいと思います!

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マイナースケールのダイアトニックコード

始めに、マイナースケールのダイアトニックコードを作っていく手順を簡単に紹介しておきます

以下の手順で、マイナースケールのダイアトニックコードを作っていきます。
なお今回は、4和音でダイアトニックスケールを作っていきたいと思います。

マイナースケールのダイアトニックコードを作る手順
  1. 使用するマイナースケールに使われる音を書き出す。
  2. それぞれのルート音にマイナースケールの音を1つ飛ばしに4つ重ねる。
  3. ルート音に1つ目に重ねた音が、「長3度」か「短3度」かを確認する。
  4. ルート音に2つ目に重ねた音が、「完全5度」か「減5度」かを確認する。
  5. ルート音に3つ目に重ねた音が、「長7度」か「短7度」かを確認する。
  6. 3〜5の情報をもとに、ダイアトニックコードを作る。

こんな感じです。

見てもらってわかると思いますが、やっていくことはメジャースケールと同じです。
ただ。。
マイナースケールになると途端にわかりにくくなる。。
という人が多いので、今回はマイナースケールを取り上げて、ダイアトニックスケールの作り方を見ていきたいと思います。

今回は、Cナチュラルマイナースケールを例として取り上げてやっていきます。

ステップ1:使用するマイナースケールに使われる音を書き出す。

まずは、Cナチュラルマイナースケールに使われる音を書き出していきましょう!

ナチュラルマイナースケールの音の選び方は、基準音から。

全、半、全、全、半、全、全

でしたね。

この辺がよく分からない人は、過去に書いたマイナースケールについてのブログを読んでみてください!

なので、Cナチュラルマイナースケールの場合はこうなります。

C D E♭ F G A♭ B♭ 

皆さんと同じになりましたか?
なお、ここに書いた7音がコードのルート音となり、これから作っていくダイアトニックコードの大枠になります

ここまでできたら、次のステップに進みましょう。

ステップ2:それぞれのルート音にマイナースケールの音を1つ飛ばしに4つ重ねる。

ステップ2では、今書き出した7つの音を1つ飛ばしに重ねていく作業をしていきます

今回は4和音ダイアトニックコードなので、ルート音含めて4つになるまで、1つ飛ばしに音を重ねていきます

例としてCでやってみましょうか。

C,E♭,G,B♭

こうなりますね。
さっき書き出した7つの音を、Cを基準に1つ飛ばしに重ねただけですよ。

他の音も全部やってみますね。

C(R), E♭, G, B♭
D(R), F, A♭, C
E♭(R), G, B♭, D
F(R), A♭, C, E♭
G(R), B♭, D, F
A♭(R), C, E♭, G
B♭(R), D, F, A♭

わかりやすいように、最初のルート音には(R)の印をつけておきました。

ここまでできたらステップ3に進みましょう!

ステップ3:ルート音に1つ目に重ねた音が、「長3度」か「短3度」かを確認する。

さあステップ3です。
ここでは、ルート音に1つ目に重ねた音の度数が、「長3度」か「短3度」かを確認する作業です

この「長」と「短」についてよく分からない方は、以下のリンクから解説した記事に飛べるので、ぜひ読んでみてください。

一応書いておくと。。

長3度」→全音2つ分(半音4つ分)の音程のことを指す。
「短3度」→全音1つ分(半音3つ分)の音程のことを指す

というルールがありましたね。

ではこのルールをもとに、Cマイナースケールに当てはめていきましょう。

C(R), E♭(短3度), G, B♭
D(R), F(短3度), A♭, C
E♭(R), G(長3度), B♭, D
F(R), A♭(短3度), C, E♭
G(R), B♭(短3度), D, F
A♭(R), C(長3度), E♭, G
B♭(R), D(長3度), F, A♭

って感じになりますね。
皆さんと一緒になりましたか?

ここまでできたら、次のステップに進みましょう!

ちょっと休憩。。。

ステップ4:ルート音に2つ目に重ねた音が、「完全5度」か「減5度」かを確認する。

ステップ4では、さっきと同じようなことを2つ目に重ねた音でやっていきます。
ルート音に2つ目に重ねた音の度数が、「完全5度」か「減5度」かを確認していきましょう

「完全」、「減」、「増」の音程と度数についてよく分からない人は、それぞれ以下のブログにまとめてあるので、ぜひ読んでみてください。

一応書いておくと。。

「完全5度」→全音3つと半音1つ(半音7つ分)の音程の場合。
「減5度」→全音2つと半音2つ(半音6つ分)の音程の場合。

というルールがありましたね。

これを今までやってきているCマイナースケールに当てはめると。。

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭
D(R), F(短3度), A♭(減5度), C
E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D
F(R), A♭(短3度), C(完全5度), E♭
G(R), B♭(短3度), D(完全5度), F
A♭(R), C(長3度), E♭(完全5度), G
B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭

となりますね。
Dをルートにした2つ目だけ、「減5度」になっていると思います

ここまでできたら、ステップ5に進みましょう!

ステップ5:ルート音に3つ目に重ねた音が、「長7度」か「短7度」かを確認する。

ステップ5では、ルートに重ねた3つ目の音についてみていきます。
ルートに重ねた3つ目の音が、「長7度」か「短7度」を確認していきます

ルールは以下の通りですね。

「長7度」→全音5つ分+半音1つ分(半音11個分)の音程
「短7度」→全音4つ分+半音2つ分(半音10個分)の音程

ではCマイナースケールで実際に見ていきましょう!

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭(短7度)
D(R), F(短3度), A♭(減5度), C(短7度)
E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D(長7度)
F(R), A♭(短3度), C(完全5度), E♭(短7度)
G(R), B♭(短3度), D(完全5度), F (短7度)
A♭(R), C(長3度), E♭(完全5度), G (長7度)
B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭(短7度)

こんな感じになりますね。
皆さんと同じになりましたでしょうか?

ではここまでの情報をもとに、ダイアトニックコードの次の章で作っていきましょう!

ステップ6:3〜5の情報をもとに、ダイアトニックコードを作る。

ではここから、これまでの情報をもとにダイアトニックコードを作っていきたいと思います!

①5度上の音の音程を確認

まず2つ目に重ねた、ルート音から見た5度上の音を見ていきましょう。

「完全5度」のものには特に何もしなくてOKです。
「減5度」の場合は、コード名の後ろに♭5(フラットファイブ)をつけます。

Cマイナースケールの場合は、ルートがDの組み合わせのみが「減5度」になりますね。
始めにも書きましたが、ルート音がコードの大枠になるので、Dの後ろに(♭5)をつけましょう。
※因みに♭5は-5とも書きます。Bm7-5みたいなコード見覚えありますよね。

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭(短7度)
D(R), F(短3度), A♭(減5度), C(短7度)
→D(♭5)
E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D(長7度)
F(R), A♭(短3度), C(完全5度), E♭(短7度)
G(R), B♭(短3度), D(完全5度), F (短7度)
A♭(R), C(長3度), E♭(完全5度), G (長7度)
B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭(短7度)

これでOKです。

②3度上の音 と 7度上の音の音程を確認

次に3度上の音と、7度上の音を見ていきましょう!
それぞれの音程が「長」か「短」かを見ていきます。

これは実際にやりながら覚えていきましょう。

まずCの音から見ていきましょう。

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭(短7度)

Cのルートの組み合わせは、3度上も7度上も「短」になってますね。
このように3度も7度も音程が「短」の場合は、m7(マイナーセブン)という表記をコードに加えてあげます。

するとこのようになります。

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭(短7度)
→Cm7
D(R), F(短3度), A♭(減5度), C(短7度)
→D(♭5)
E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D(長7度)
F(R), A♭(短3度), C(完全5度), E♭(短7度)
G(R), B♭(短3度), D(完全5度), F (短7度)
A♭(R), C(長3度), E♭(完全5度), G (長7度)
B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭(短7度)

このようにCm7 と表記してあげましょう。

ところで。。
3度も7度も音程が「短」のものって他にもありますよね?

それにもm7を加えてあげましょう。

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭(短7度)
→Cm7
D(R), F(短3度), A♭(減5度), C(短7度)
Dm7(♭5)
E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D(長7度)
F(R), A♭(短3度), C(完全5度), E♭(短7度)
Fm7
G(R), B♭(短3度), D(完全5度), F (短7度)
Gm7
A♭(R), C(長3度), E♭(完全5度), G (長7度)
B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭(短7度)

こんな感じになりますね。
♭5がついている場合は、その前にm7を入れてあげましょう。

ではまだ何もかけていない、E♭の組み合わせを見ていきましょうか。

E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D(長7度)

これは3度も7度も「長」になってますね。
3度も7度も「長」の場合には、M7(メジャーセブン)という表記をしてあげましょう!
(因みに、メジャーセブンはmaj7 という書き方もします。)

ではE♭の組み合わせも含め、3度も7度も「長」の組み合わせには、M7を書き入れてあげましょう!

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭(短7度)
→Cm7
D(R), F(短3度), A♭(減5度), C(短7度)
→Dm7(♭5)
E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D(長7度)
→E♭M7
F(R), A♭(短3度), C(完全5度), E♭(短7度)
→Fm7
G(R), B♭(短3度), D(完全5度), F (短7度)
→Gm7
A♭(R), C(長3度), E♭(完全5度), G (長7度)
→A♭M7
B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭(短7度)

ここまで大丈夫でしょうか。

さあ、あとは残りのB♭の組み合わせですね!

B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭(短7度)

この組み合わせは、3度の音程が「長」7度の音程が「短」となっていますね。
このような、3度が「長」で7度が「短」の場合は、7(セブンス)という表記をしてあげましょう!

因みに、3度の音程が「短」で7度の音程が「長」の場合は、mM7(マイナーメジャーセブンス)というコードになります。(他のマイナースケールでは登場することがあります。)

ではこれをB♭の組み合わせに書き入れてあげましょう!

C(R), E♭(短3度), G(完全5度), B♭(短7度)
→Cm7
D(R), F(短3度), A♭(減5度), C(短7度)
→Dm7(♭5)
E♭(R), G(長3度), B♭(完全5度), D(長7度)
→E♭M7
F(R), A♭(短3度), C(完全5度), E♭(短7度)
→Fm7
G(R), B♭(短3度), D(完全5度), F (短7度)
→Gm7
A♭(R), C(長3度), E♭(完全5度), G (長7度)
→A♭M7
B♭(R), D(長3度), F(完全5度), A♭(短7度)
→B♭7

これでCマイナースケールの4和音ダイアトニックスケールの完成です!

お疲れ様でした!

よく頑張ったな!お疲れさん!!!
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マイアン〜スケールを使ったダイアトニックコードの完成!

以上が、Cマイナースケールの4和音ダイアトニックコードの作り方になります。

確認ですが、Cマイナースケールのダイアトニックコードは以下の7つになります。

Cm7,Dm7(♭5),E♭M7,Fm7,Gm7,A♭M7,B♭7

やっていることはメジャースケールと変わらないので、すんなりできた方も多いと思います。

もちろんですが、他のマイナースケール(ex:ハーモニックマイナースケール、メロディックマイナースケール)などでやるときも、やり方は同じです
始めのスケールの音の書き出しさえ間違わなければ、問題ないと思います。

ところで。。

ここまでの解説を聞いて。。
♭とかが多くて、マイナースケールになった途端、やたらむずかしくなったな〜。
って思った人いませんか?笑

実は今回。。
あえてちょっとコードが難しくなるようなスケールを選んで解説していきました。
(実はAナチュラルマイナースケールで同じことをやると、出てくるコードはかなり簡単なんです。笑)

では何故、わざわざコードが難しくなるCマイナースケールを選んだかというと。。

次回やる「ディグリー・ネーム」という内容の解説に繋げたいからなんですね!
詳しくはまた次回お話ししますので、お楽しみに!!

まとめ

以上が、マイナースケールのダイアトニックコードについての解説になります。

本日の内容を簡単にまとめるとこんな感じですね。

本日のまとめ
  • マイナースケールとメジャースケールのダイアトニックスケールの作り方は、基本的には同じ。
  • マイナースケールを使ったダイアトニックスケールの作り方は、以下の手順で行う。
    ステップ1:使用するマイナースケールに使われる音を書き出す。
    ステップ2:それぞれのルート音にマイナースケールの音を1つ飛ばしに4つ重ねる。
    ステップ3:ルート音に1つ目に重ねた音が、「長3度」か「短3度」かを確認する。
    ステップ4:ルート音に2つ目に重ねた音が、「完全5度」か「減5度」かを確認する。
    ステップ5:ルート音に3つ目に重ねた音が、「長7度」か「短7度」かを確認する。
    ステップ6:ステップ3〜5の情報をもとに、ダイアトニックコードを作る。
  • Cナチュラルマイナースケールのダイアトニックコードは以下の7つである。
    Cm7,Dm7(♭5),E♭M7,Fm7,Gm7,A♭M7,B♭7

こんな感じですね。

次回は、「ディグリー・ネーム」という内容に解説していきます
本日までに解説した内容をもとに解説していくので、ぜひ何度か読み直して復習してみてください!

それではまた、次回の音楽理論講座でお会いしましょう!!

最後まで読んんでくれてありがとね!またきてね!!!

おわりに

以上が、本日のブログの内容になります。
いかがだったでしょうか。

少しでもあなたのギター練習の力になれたら嬉しいです♫

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