0から学ぶ音楽理論講座(初級編)#5:音程と度数の考え方(増と減)

0からわかる音楽理論講座(初級編)

こんにちは、ヒコロータです。

本日は、0からわかる音楽理論講座(初級編)の第5弾!
音程と度数の考え方(増と減)について解説していきます

これまで4回にわたって解説してきた音程と度数の最終回です!
今までの内容を理解してから読んでいただくと、より今日の理解が深まるので、まだ前回までの音楽理論講座のブログを読んでいない人は、ぜひ以下のリンクから過去のブログも読んでみてください!

本日も知識ゼロの方でもわかりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、本日も最後までよろしくお願いいたします!

今日も来てくれてありがとう♫
Topic

0から学ぶ音楽理論講座(初級編)#5:音程と度数の考え方(増と減)

本題に入る前に、僕の経歴について簡単に紹介させていただきます。

ヒコロータの簡単自己紹介
  • 現在、ギター歴5年目
  • 得意ジャンルは弾き語り
  • 大学時代に70人ほど所属しているギター弾き語りサークルの代表を経験
  • 大学卒業後は、オープンマイクや路上ライブで弾き語りを行う
  • 最近、YouTubeにて弾き語り動画を発信中
  • 完全独学でギターを学ぶ

なお、最近投稿したYoutube 動画としてはこんなものがあります。

チャンネル登録おねがいいたします!

それだは早速、本日の本題に入っていきたいと思います。

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前回までのおさらい

まず初めに、今までの内容を簡単におさらいしておきます。

前回までに「音程と度数」について、こんなことを解説してきました。

前回までのおさらい
  • 音と音がどれくらい離れているかを表す言葉を、音程という。
  • 音程を表す単位を、度数という。
  • 度数を表す際に使う言葉として、次の5つがある。
    ・増(Major)
    ・減(minor)
    ・完全(Perfect)
    ・増(Augment)
    ・減(diminish)

こんな感じですね。

そして今までに、「長」「短」「完全」については解説してきましたね。
まだその解説のブログを読んでいない方は、以下のリンクからぜひ読んでみてください。

今日は最後の「増」と「減」について解説していきます

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「増」と「減」を使うタイミング

それでは、「増」と「減」それぞれどんなタイミングで使うのか、解説していきたいと思います。

今までの、「長」「短」「完全」には、使われる度数が決まっていましたね。
しかしながら、「増」「減」は全ての度数で使われます

今回はわかりやすいように、「増」と「減」に使い方を、以下の2つのパターンに分けて解説していきます。

  1. 「完全」がつく度数で使われる場合。
  2. 「長」と「短」がつく度数で使われる場合。

では早速みていきましょう。
まずは、「完全」がついた度数で「増」「減」が使われる場合について、解説していきます♫

知りたきゃおいらについてきな。。

「完全」がつく度数で使われる場合。

「完全」がつく音程は、上にも書きましたが決まっているんでしたね。
1度、4度、5度、8度 でしか、「完全」はつきません

「完全」がつく条件についておさらいしてみると、こんな感じでしたね。

「完全」が度数につく場合

・2つの音が音名も高さも全く一緒の音程→完全1度。
・2つの音が(全音2つ、半音1つ)分の間隔の音程→完全4度。
・2つの音が(全音3つ、半音1つ)分の間隔の音程→完全5度。
・2つの音がオクターブ違いの音程→完全8度。

というルールでした。

ではこれらの度数に「増」や「減」がつくのはどんな時なのか。。

それは、これらの「完全」のルールから外れた時に「増」や「減」を使って度数を表していきます

「増」「減」を使うルールとしては。。
・「完全」よりも音程が半音広い場合→「増」を使って度数を表す。
・「完全」よりも音程が半音狭い場合→「減」を使って度数を表す。

というルールになってます。

例えば、C(Root)からFまでの音程は何度でしょうか?という問題があったとします。

CからFまでは、「全音2つ+半音1つ」の間隔のでこの音程は、完全4度となります
これは、今までの「完全」度数の考え方ですね。

では。。
C(Root)からF#までの音程は何度でしょうか?という問題があったらどうでしょうか?

#は「半音あげる」という意味でしたね。
なので、先ほどの完全4度よりも半音広い音程になります。

このような場合に「増」を使って、増4度、と表します

では逆もみていきましょう。
C(Root)からF♭までの音程は何度でしょうか?という問題があるとします

♭は「半音下げる」つまり、#と逆の意味になります。
なので、完全4度よりも半音狭い音程になります。

このような場合に「減」を使って、減4度、と表します。

因みに。。。

「F♭」は鍵盤で見ると「E」になりますが、この場合は長3度、とは言いません。
度数は音名を基準に表すため、C(Root)からFまでの音程を考えるときは、#や♭がついてもベースはC〜Fまで度数となるので、4度と表さないといけませんからね。
なので「F♭」という書き方も、音楽理論で使うときは間違えではありません。

「完全」で使う「増」「減」のイメージつきましたでしょうか。

はーい!!!!!!

一つ注意して欲しいのは、完全1度の音程の時ですね

完全1度とは、2つの音が音名も高さも全く一緒の音程、のことを表すんでしたね。
なので、完全1度よりも音程を狭くすることはできないんです。

そのため、#がついても♭がついても音程は完全1度より広がるので、増1度となります
当たり前のようですが、少し間違えやすい点なので注意です。

では次は、「長」と「短」がつく度数で使われる場合について解説していきます。

「長」と「短」がつく度数で使われる場合

「長」「短」が使われる音程も決まっていましたね。
2度、3度、6度、7度でしか、「長」と「短」は使われません

これらの度数に「長」と「短」が使われる時のルールを、一度おさらいしておきましょう。

「長」と「短」がつくルール
  • 2度の場合。
    半音で数えて、(3つ分)の音程である→長2度
    半音で数えて、(2つ分)の音程である→短2度
  • 3度の場合。
    半音で数えて、(5つ分)の音程である→長3度
    半音で数えて、(4つ分)の音程である→短2度
  • 6度の場合。
    半音で数えて、(10こ分)の音程である→長6度
    半音で数えて、(9こ分)の音程である→短6度
  • 7度の場合。
    半音で数えて、(12こ分)の音程である→長7度
    半音で数えて、(11こ分)の音程である→短7度

こんなルールでしたね。

ではこの場合は、どうやって「増」と「減」が使われるのか、解説していきます。

とは言ったものの。
ほぼほぼルールはさっきの完全と一緒です。

今回は実際のケースを見た方がわかりやすいと思うので、問題形式でやってみましょう

ワシと一緒に特訓じゃ!

問題1:C(Root)からEまでの音程を度数で表しなさい。

例えばこんな問題があったとします。
鍵盤で見てみましょう。

これは音程が半音5つ分なので、長3度となります
ここまでは、前回の「長」と「短」の使い方ですね。

ではちょっと応用させていきます。

問題2:C(Root)からE#までの音程を度数で表しなさい。

Eに♯がついたので、さっきの長3度よりも、音程が半音分広くなりましたね。
このように「長」がつく度数よりも半音音程が広がったものを、「増」を使って、増3度と表します

さっきの「完全」の時の使い方と似てますね♫

では続いて、その逆をやってみましょう。

問題3:C(Root)からE♭までの音程を度数で表しなさい。

今度はEよりも、半音分狭めた音程になります。

なので、「完全」の時と同じように「減」を使って、「減3度」だ!!!!!!!!!!

と言いたいところですが。。
残念ながら違うんです。

CからE♭までの音程を半音何個分か、ちょっと数えてみましょう。

半音4つ分、になりますね。

3度で半音4つ分、って聞き覚えありませんか??

そう、短3度です

なのでこの問題は、短3度というのが正解になります。

問題4:C#(Root)からE♭までの音程を度数で表しなさい。

さあ、これで最後の問題です。

今度は、Cに#がついて半音上がりました。
つまりさっきの短3度と比べると、また音程が半音分狭くなった、と言えますね。

このように「短」がつく音程より半音音程が狭まると、いよいよ「減」の登場です

つまりこの問題の答えは、減3度、となります。

よく頑張ったな、お疲れさん。。

つまり法則はこれ!!!

どうでしょう?
「長」と「短」の時に使う「増」と「減」のルール、わかってきたでしょうか?

今のとこ多くの人の答えが、こんな答えだと思います。

なんとなく。。。

そうですよね。。笑
そこで、この「なんとなく」が解消する「増」と「減」の法則を紹介します

要するに、この法則通りに使われるのです。

♭(音程が狭い)半音半音半音♯(音程が広い)
←(下がる)
(上がる)→
←(下がる)
(上がる)→
←(下がる)
(上がる)→
「長」「短」に使う時の「増」「減」の法則!!!!!!!

このように。
半音音程が変わるごとに、このルールにしたがって「減」「短」「長」「増」が移動していくわけです
なので例えば、短3度から半音広がった場合は、「増3度」とはならず、「長3度」になるってことです♫

これで結構スッキリしたのではないでしょうか!

まとめ

以上が、「増」と「減」の使い方の解説になります。

本日の内容を簡単にまとめると、以下のようになります。

本日のまとめ
  • 「増」と「減」は全ての度数に使われる。
  • 「完全」がつく度数に使う場合は。。
    「完全」がつく条件より音程が半音広い場合→「増」を使う。
    「完全」がつく条件より音程が半音狭い場合→「減」を使う。
    ※完全1度にときは、「減」にはならないので注意!!
  • 「長」「短」がつく度数の場合は。。
    「減」←→「短」←→「長」←→「増」の4つを音程が半音変わるごとに使い分ける。
    (詳しくは、本文内の法則を参照。)

こんな感じですね。

今週の宿題は、今回解説した「増」と「減」の使い方を理解してもらうことを宿題にします

これで音程と度数についての解説はおしまいです。
お疲れ様でした♫

次回からは、スケールについてのお話をしていきます。
お楽しみに!!

これで音程と度数はおわりだよ!お疲れ様!!

おわりに

以上が、本日のブログの内容になります。
いかがだったでしょうか。

少しでもあなたのギター練習の力になれたら嬉しいです♫

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