0から学ぶ音楽理論講座(初級編)#3:音程と度数の考え方(「完全」の考え方)

0からわかる音楽理論講座(初級編)

こんにちは、ヒコロータです。

本日は、初心者でもわかる音楽理論講座#3として、音程と度数(「完全」の考え方)について、解説していきます

先日やった度数の考え方を1歩深めて勉強していきます。
まだ先日の音楽理論講座#2、「音程と度数(基礎編)」をまだ読んでいない方は、ぜひこちらから読んでみてください!

今日もわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご愛読よろしくお願いいたします!
それでは、本日もよろしくお願いいたします。

今日も最後まで読んでね。。
Topic

0から学ぶ音楽理論講座(初級編)#3:音程と度数の考え方(「完全」の考え方)

本題に入る前に、僕の経歴について簡単に紹介させていただきます。

ヒコロータの自己紹介
  • 現在、ギター歴5年目
  • 得意ジャンルは弾き語り
  • 大学時代に70人ほど所属しているギター弾き語りサークルの代表を経験
  • 大学卒業後は、オープンマイクや路上ライブで弾き語りを行う
  • 最近、YouTubeにて弾き語り動画を発信中
  • 完全独学でギターを学ぶ

最近投稿したYoutubeの動画には、次のような動画があります。

チャンネル登録お願いいたします。

それでは早速、本日の本題に入っていきたいと思います。

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前回までの復習

初めに、前回の復習をチョロっとやっておきます。

繰り返しになりますが、まだ前回の音楽理論講座のブログを読んでいない方は、ぜひ読んでから今日のブログをお楽しみください♫

簡単におさらいをしておくと、こんなことをブログで書きました。

前回のブログのまとめ
  • 音程とは、「音と音がどれだけ離れているか」を表すものである。
  • 度数とは、音程を表す時の単位である。
  • 度数はRoot音(基準音)を1度と数えて、音名が一つ上がるごとに1度ずつ増える。
  • 度数に0度という概念はない。

1問だけ問題を解いて一緒におさらいしてみましょう。

問題1:EがRoot音の時、Bまでの音程は何度か?

度数を考えるときは、Root音自身から1度と数えて、音名が変わるにつれて1度ずつ上がるんでしたね。
EからBまでは、(E F G A B) と5つの音名がありますね。

つまりEからBまでの度数は、5度となります

思い出してきましたか?
ではここから今日の本題に入っていきます!

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2つの2度

ところで、このように音程の度数で見ていくと、こんな疑問は生まれませんか?

ん?ちょっと待って。。

Cを Root音とした時、Dの音までの度数は2度だろ。
Eを Root音とした時、Fの音までの度数も2度だよね。。

CとDの間は全音間隔だけど、EとFの間は半音間隔だぞ。。

これって両方、2度って言っていいのか???

つまりこういうことです。

赤丸(CとD)の間には、黒鍵が入っていて、半音2つ分離れていることになります。
対して、青丸(EとF)の間には、黒鍵がないため、半音1つ分離れていることになります。

ただ度数で見た時これは、どちらも2度、になりますよね。。
果たしてこれでいいのか。。という問題です。

答えを言うと、大きく見ればどちらも2度で正解、厳密にいうと不正解、となります。

例えば、ショートケーキでもガトーショコラでもモンブランでも、全部ケーキですよね。
だからショートケーキのことをケーキと呼んでも間違いではないし、ガトーショコラのことをケーキと呼んでも間違いではありません。
でも、「ショートケーキを下さい!」と注文したのに、同じケーキだからといってモンブランを出されてしまっては困りますよね

この度数の見方も同じようなものなんです。
なのでここからは、度数のもっと細かい表し方を解説していきます!

あ。
ちなみにさっきの2つの2度の問題ですが、答えを書いておくと。

赤丸(CとD)の音程の度数を、長い2度、と書いて、長(ちょう)2度といいます。
青丸(EとF)の音程の度数は、短い2度、と書いて、短(たん)2度といいます。

この辺も後々勉強していくので、お楽しみに!!

なんか面白そうな匂いがする。。。

色々な度数の表し方

度数を詳細に表していくためには、度数の前に文字をつけて表していきます。

使われるのは、次の5つの言葉です。

度数を表すのに使われる文字
  • 短(minor)
  • 長(Major)
  • 完全(perfect)
  • 減(diminish)
  • 増(Augment)


これらの文字を度数の前につけることで、細かく度数を表すことができます。
例)長2度、短3度、完全5度、増4度、減7度。。。etc

ここからの音程と度数の講座では、これらの文字の使い方について勉強していきましょう!

今回のブログでは、この中の「完全」の使い方について解説していきます

「完全」度数の使い方

まず前提ルールなのですが。
頭に完全がつく度数は、1度、4度、5度、8度に限られているんです
それ以外の度数の頭に、「完全」がつくことはありません。

ではここから、どんなタイミングでそれぞれの度数に「完全」がつくのか、詳しく見ていきます。

完全なる猫バウワー!!!!

完全1度

まず完全1度についてです。
これは、2つの音の音程が音名も高さも全く一緒の場合、完全1度と呼びます

例えば、同じ音程のCとC、GとG、A#とA#などの音程は、完全1度、となります。

ここで注意です
例えば、A#とB♭は同じ音ですよね。
鍵盤でいうと、どちらもこの赤く囲っている鍵盤になります。

ただこの2つの音程を度数で見る時、これは完全1度とはならないんです

A#とB♭の音程を見る場合、度数は音名で2つの音の隔たりを見ていくので、度数は2度の分類になってしまうんです
(厳密に書くと、この2つの音程は減2度になります。まだ分からなくてOKです。)
とりあえず、このように音名が違う場合は、同じ音であっても完全1度にはならない、ってことだけ覚えておいてください!

では次は、4度と5度は一度飛ばして、完全8度を見ていきましょう!

完全8度

まず、音程で8度違う音のことを、オクターブ、といいましたね。
例えば、GをRoot音にした場合、8度上の音は1つ上の高いGの音になります。

このようにオクターブ上の同じ音の音程のことを、完全8度、といいます
例えば、オクターブ違いのCとC、GとG、A#とA#などの音程が完全8度ですね。

もちろん、どちらか一方だけに、#や♭がつくと完全8度とは呼ばないので注意です。

どうじゃ?簡単じゃろ?

次は、完全4度を見ていきましょう♫

さあさあ、続いては完全4度です。

4度に「完全」がつくのは、4度の間隔が(全音2つ+半音1つ)分の音程である場合です。
半音で表した時に6音分の間隔になりますね。

一緒に一例を確認していきましょう。
例えば、CをRoot音にした時のFまでの音程を度数で見ていきます。

鍵盤で見るとわかりやすいですね。
EとFの間は半音間隔、CとD、DとEは全音間隔になっています

したがって、この音程は全音2つと半音1つの間隔となっているため、完全4度、と呼べるわけです♫

他にも例を挙げると。。

GをRoot音にした時の、上のCまでの音程。(BとCの間が半音間隔。)
DをRoot音にした時の、上のGまでの音程。(EとFの間が半音間隔。)

こんなのも、全音2つと半音1つの感覚なので、完全4度になります。

さあ、最後に完全5度を見ていきましょう!

完全5度

最後に、完全5度についてです。
さっきやった完全4度の法則とちょっと似てます。

5度に「完全」がつくのは、5度の音程が(全音3つ+半音1つ)分である場合です
半音で言うと8音分の間隔になりますね。

一緒に一例を見て確認していきましょう。
例えば、CをRoot音にした時のGまでの音程を度数で見ていきます。

EとFは半音間隔、それ以外は全音間隔になっていますね
したがって、全音3つと半音1つの間隔の音程なので、これは完全5度となります

他にも例を挙げると。。

FをRoot音にした時の、上のCまでの音程。(BとCの間が半音間隔。)
DをRoot音にした時の、上のAまでの音程。(EとFの間が半音間隔。)

こんなのも、半音1つ全音3つの音程となるので、完全5度になります♫

わかってきたかな??

今日はここまで!

以上が、完全音程の使い方のお話しになります。

今回は、どんな時に度数の頭に「完全」がつくのかを覚えてくれたらそれでOKです!
もう一度、「完全」がつく条件を1つずつおさらいしていきますね。

「完全」音程のルール
  • 「完全」は、1度、4度、5度、8度にしかつかない。
  • 2つの音が音名も高さも全く一緒の音程のことを、完全1度、という。
  • 2つの音が全音2つ、半音1つ分の間隔の音程のことを、完全4度、という。
  • 2つの音が全音3つ、半音1つ分の間隔の音程のことを、完全5度、という。
  • 2つの音がオクターブ違いの音程のことを、完全8度、という。

このルールを覚えることを来週までの宿題にします!

本日のところは、これでおしまいにします。

まとめ

以上が、「完全」を使った度数の考え方についての解説になります。

本日の内容を簡単にまとめると、次のようになります。

まとめ
  • 度数をより厳密に表すためには、短(minor),長(Major),完全(perfect),減(diminish),増(Augment)などの言葉を、度数の前につけて表す必要がある。
    (今回は、完全(perfect)の使い方について解説していく。)
  • 「完全」は、1,4,5,8度の場合にのみ使うことができる。
  • それぞれの度数に「完全」がつくルールは、以下の通りである。
    ・2つの音が音名も高さも全く一緒の音程→完全1度。
    ・2つの音が(全音2つ、半音1つ)分の間隔の音程→完全4度。
    ・2つの音が(全音3つ、半音1つ)分の間隔の音程→完全5度。
    ・2つの音がオクターブ違いの音程→完全8度。

こんな感じですね。

次回の音楽理論講座は、「長」と「短」について解説していきます。
お楽しみに!!!

今日もありがとね!来週もがんばろにゃん!!

おわりに

以上が、本日のブログの内容になります。
いかがだったでしょうか。

少しでもあなたのギター練習の力になれたら嬉しいです♫

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それでは!

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